カエン「おはよう。
僕の愛娘は今日も可愛いね」



((一階のダイニングに入ると、卵焼きの良い匂いが漂ってきた。
その中で、モノトーンカラーのテーブルの上座に座った一家の大黒柱が微笑んでくる。

相変わらずお綺麗ですね、うちのパピーは。
こんなに子供いるのに。

キッチンの辺りでは、お母さんと長女の狐來お姉ちゃんがいそいそと料理をしていた。
長男の鷹人お兄ちゃんは珈琲や牛乳を人数分各々のコップに注いでいて、次男の虎幸お兄ちゃんはお皿を運んでいる。
お父さんは、椅子に座りながら鷲樹をあやしていた。
これがうちのいつもの光景だ。

朝早い豹の双子が帰ってきたら珈琲なんかの準備をしてあげたり、料理で使うお湯を沸かしたりしてシャワーを浴びる。
その間にお母さんとお姉ちゃんが起きてきて料理を始める。
そのあと、双子は他の兄弟を起こしに行く。

とはいっても、豹の双子より上の兄弟も起きるのは早いから、豹羅お兄ちゃんと豹那お姉ちゃんより下の兄弟しか起こさないんだけど))





豹那「さっさと起きんかクソガキャアアアア!!!!」



((ちなみに竜也と狼華は朝弱いので、どこぞの借金取りみたいな怒号が聞こえることもある。
最初こそ鷲樹は怯えていたけど、今じゃお姉ちゃんの声だと認識して笑うようになった))



鷹人「今日はどっちがどっちを起こしにいったかな」

カエン「豹那が狼華を、だったはず。
いつも賑やかだね」



((いや、賑やかっていうか))




全員集ったので




いざダイニングへ!