豹那「これは...鱗?
何かの体表か?

魚っぽいな...」

狼華「...っちょ、ちょっとちょっと...。
なんか幸先悪くない...?

月子ちゃん、このまま人魚姫とかになんないでよ...?」


豹那「不吉なこと言うなよバカ!
だいたい、今の今まで普通に暮らしていた人間がどうやって人魚に変異するんだ!
バイオハザードじゃねぇんだぞ!!

...第一、人魚になったって戻る方法はあるだろ。
たしか童話では...」

狼華「想い人と結ばれるか、想い人を殺せばいいんだっけ...?
どっちもできなかったら、泡になっちゃうけど...」


豹那「...。

ひとまず、なにか変化があったらすぐに言いなさい。
絶対に助けてあげるから」


『豹那さん、大発見です!水に触ると声が出るっぽいです!』




『声が出なくなるなんて、人魚姫みたいですね。...あぁ、そういえば、こんなの拾いました』っ鱗らしきもの