豹那「...すまない。
四十八代目とお祖父様はどこに?」
((決意を決めた豹那さんの問いに、ヨネさんは奥の間、と短く答えた。
各々の荷物を手に、私達は足を踏み出した。
ちなみに私の荷物は豹羅さんが持ってくれた))豹那「...相変わらずいけすかねぇ、あのバァさん。
いつまで生きてんだ...」
豹羅「あぁ言うのこそ、長生きすんだって相場は決まってる」((玄関を潜り、大きな...リビングのような場所を通って行く。
すれ違う人は、皆豹那さん達を見て口元を手や扇子で隠しながら何かを呟いている。
まるで、汚物でも見るような目で。
不吉、汚い、汚らわしい。
隠す気のない陰口が、グサグサ刺さる。
此処は、こんなにもドロドロして気分の悪い屋敷なの?
四十八代目は豹那さんのひいおじいちゃんで、四十九代目は暴君、豹那さんのお父さんでしょ?
普通は敬うはずなのに。
能力者ってだけで、なんであんなに虐げられるの?
わからないよ))竜也「...暇なハイエナと禿鷹が何か言ってるぜ?」豹那「煽るな」
((豹那さんの言葉虚しく、竜也君に煽られ視線が鋭くなった。
足早にそこを抜けようとしたとき、私の前に影が立ちふさがった))待っていたよ