カエン「シビルを..が...処刑されることになったんだ...」


((シビル・アンディアス...。

番犬様が...!?))



カエン「そう導いたのは...僕なんだが...。

シビルが処刑されるのを聞いて、ロシアから帰国したんだが...。
空港を出てから此処に至るまで、この様だ...。

恐らく、シビル同様僕達を消そうとしているんだ...!


僕達と一緒にいては君達もシビルの娘と同じように...。


...能力在らざる者は立ち入れない場所が...やっと出来たんだ...。

豹那、狼華、竜也、虎幸、君は其処に入れる!
他は悪いが...別々の場所に...。


闇之の手も、追っても入っては来ない。
僕達は逃げ続けるから、君は...」



((豹那達と...一緒に...))


カエン「...嗚呼...。

...頼むぞ...」



((肯定の意を込めて、お父様を抱き締めた。











その日、お父様とお母様は逃亡者。
私達は、隠者となった。



豹那の心臓が学園とリンクしたとき。
私は、確かに見た。




学園からほど遠くない場所で、突如桜が咲き乱れ、散り、また咲くのを。

桜でさえ...豹那をしばりつける。


でも、月で照らされる桜は本当に美しくて。



暴君と女王蜂への深い怒りに乗せた豹那の咆哮が鳴り響く中。

例え後に自分が恨まれる結果になろうと、嘘を吐き続けた。





強く、なって。

豹那...。


いつかきっと、貴女にも幸あらんことを_____))














●●__宵の__




●●僕達に追っ手がかかった...