((広場についたとき、お父様は既に処刑台の上だった。
一刻も早く助けたい。
でもどうすれば__))



レナ「ッ!!」

レラ「やめろ!!!」


((怒りに任せ駆け出そうとしたレナを、レラ兄さんが押さえた。






もう__ダメなの?

私達はお母様だけじゃなくお父様まで失うの?))



レナ「私達が、なにをしたッ...!!?
何故...何故すべて奪う...!?




カエセ、カエセェェ...!!!」



レラ「レナ!!!」


((暴れるレナは必死に押さえていたとき、処刑台の上で軍人が口を開いた))


「___シビル・アンディアス。
政府を長らく裏切り続けた反逆罪の元、貴公の命を持って贖罪とする!

最期に何か言いたいことは」



シビル「____Exspecto in inferno___」


「...?」

シビル「分からないなら...それで、良いさ...。

...__」



((お父様は、小さな笑みを携えて空を見上げた。


酷く澄んだ青空。
私達の大好きな、青空。


__嗚呼___))



シビル「...空は泣いている」

((助けたい、叫びたい。

でも、そうすれば...!!




ついにお父様の首が、ギロチンの下に入れられた。
あのロープを切ったとき。
あの鉄の塊がお父様の首を__))



レナ「ぃゃ...イヤッ...!!
ヤメロッ!!!!」


レラ「ッ...!!」


((レラ兄さんが、キツく私の手を握った。

ふと、お父様が広場を見渡す。
野次なんか聞こえていないように。


ゆっくり、私達を見つめた。





きっと、ローブ越しでも気付いた。
その顔は、とても安心しているようで))







シビル「Ad augusta per angusta.

vive hodie.
angelus meus」











_____ザンッッ___







((政府の裏切り者という嘘を風せられた男の死に、広場の野次馬が歓喜した。
小さな少女の怒号がかき消されるほどに____))








●▼私達は逃亡者




●▼私達が何をしたの?