((固い床に感触に痛みを覚え目を開けた。


両足に枷をつけられて、私達は動物を入れるような檻の中にいた。
お父様は私達を護るように抱き締めてくれている。


私は、前後の記憶を呼び起こし、気付く。




もう、この世に。


お母様は、居ないんだ))



シビル「ッは、ァ...ハァ...。

聞け...月子、レナ、レラ...」



((お父様は体を丸めて、私達に耳打ちをした))


シビル「此処に居たっていつか殺される。

それも...早いうちに...。

君達だけでも逃がしたい...。


月子...今、お前のちょうど背後の壁...。
そこは、比較的厚さが薄い...。


そこに...少しずつ...穴を開けて...そして...逃げよう...」



((穴があくまでは、辛抱だ。

何としてでも、この地獄から抜け出すんだ。


お父様はそう言って、私達を見つめる。



ただ、深く頷いた))



●▼地獄で過ごす、地獄の日々




●▼目が覚めても、地獄は続いていた