((醜いオス共の間で揺さぶられるお母様。
静止を求めるお父様の怒号。
痛みを堪え起き上がろうともがくレナの唸り声。


その不協和音が途絶えるのは、一瞬だった))








バチンッッ










カーラ「ッッゴ.....ッヴ.....______


((体や顔に白濁の液体を散らされたお母様が、突然こうべを垂れた。

目は見開かれ、混沌と絶望を映したまま虚空を見つめ動かない。
黒真珠が______瞳孔が_____開いて...))



シビル「ッカァァァァァラァァアアアアアアアアアアッッ!!!!!!


((舌が。
お母様の舌が。
分厚くて、固いペンチで切り落とされた。
コードを切るかのように、容易く___
))


シビル「カーラッ!!カーラ、カーラ!!!
起きろカーラ!!
冗談だろッ...!?

なぁ、カーラ...!!!」



((非現実を願い狂い叫ぶ父。
溢れそうな程目を見開き、かたく拳を握るレナ。
血が溢れるほど唇を噛み締めるレラ兄さん。


私は、力なく膝をついた。





いつも笑いかけてくれた、あの美しい薔薇は。




お母様は。







コロサレタ))



レナ「アアアアアァァァァアアアァァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」


((憤りに任せたレナの咆哮を最後に。

私は、意識を闇に落としてしまった))







●▼目が覚めても、地獄は続いていた




●▼お母様___が___!!!