狐來「お姉ちゃん...!
いくらなんでも無謀よ...!!

仮にも暴君の父よ!!?
昔は優しかったにしても、パパが私達に手を上げはじめてから、お祖父様は若い頃のお祖父様に戻ってしまった。

忘れたわけないでしょう!?
あの日のこと!!


まだ三歳にもならない豹那を、花瓶に触ったからってだけで殴り飛ばしたの!!!
豹那、あの時パパとママが居なきゃ死んでいたのよ!?

幼子にも容赦しなくなったお祖父様の前に、お姉ちゃんが出るなんて...!!

そもそもお祖父様は何の用があってお姉ちゃんを呼んだの!?」



△落ち着きなさい、狐來。私の能力(言霊)忘れてない?既に私と狐來に守護系の言霊を厳重に掛けてるわ。...大き過ぎる掛けだけど、引く気はサラサラ無いわ...狐來...私の『我が儘』に付き合ってくれる?




△...今まで『私には』一切干渉して来なかったお祖父様が私を呼んだ...ロクな事でもタダ事でも無いのは分かってる...