豹那「っぁ...。
....っ。
...なんで...ッ。
なんで、お姉様が苦しむんだよ...」
(真っ白で小さな姉の手に、自分の手を重ねた。
小さく、細く、白く。
自分とは大違いの、庇護欲をそそられる手。
こんなに小さい手で。
あとどれくらい、この人は苦労すればいいんだよ)
豹那「...ッ、...ぅ...!!」
(わけもなく目頭が熱くなって、空いている手で目元を覆った。
漏れそうになる嗚咽を押し殺して、バレないように鼻を啜って、泣くなと自分に言い聞かせれば言い聞かせるほど、無機質な床に真っ赤な涙が吸い込まれていく。
これは、私だ。
無力、そのもの。
私は、無力だ)
豹那「ッ、グス...ぅう...!!!」
△...んっ(豹那の声に反応する)