カエン「...良かろう...美しき天秤...。

...これを」



((...これは...十個の、指輪...?
兄弟は九人なのに...))



カエン「...誰にも言うなよ。

実は、君達には産まれたばかりの弟がいるんだ。
名前は鷲樹。
鷲に樹木で、シュウキだ。
今は、もと末っ子の兎斗羅と共に本家に囚われている。
いつか、逃げ出してくるはずだ。

僕が死に...豹那達がすべてを知ったときこれを贈るんだ。
いいね?

僕と、如月がこだわって作ったのさ。

まだつけるなよ。
絶対に」



△分かりました。...心より拝領致します。...ありがとうございますお父様。




△...でしたら、私に託して下さい。お父様とお母様の弟妹達への本当の想いを込めた最初で最後の贈り物を私に預けて下さい。あの子達が試練を越えた時に与えます