竜也「待て姉ちゃん!!
そんなことしたらダメだ!!」


狼華「今のその体に、"豹姉"は殆ど入っていない!
大半が破壊獣だよ!

いくらなんでも...!!」



豹羅「ッ...(万が一を考えれば...再び、舌を削ぐしか...。
だがあれ以上傷つければ豹那の命が...!!)」



豹那『ヴヴヴッ...!!
グルルルルルッ!!』


豹羅「姉貴!!!」


豹那『シャアアアアアッ!!!!』


((豹那の、獣の鋭い爪が私を向かってくる。
嗚呼、ダメなのかしら。

私は。

もう))











___『....僕の、愛娘....』___





((...お父様...!!!

ッ...豹那...!!!))



豹那『!!!!!』


((爪は、私に突き立てることはなく目の前で留まった。

豹那...))



豹那『ッド、ケ...!
ドケ....ドケェエエ...!!!』


((見えない何かと戦い、豹那が頭を振り乱す。
低く唸って、地面に頭をつけたがまだ牙は剥き出しだ))



豹那『グヴヴウウッ!!』


△(...お父様...お母様...鷹人兄さん...私に力を...この子を護る力を貸して下さい!!)...豹那...(頭を包み込むようにしっかりと抱き締め、母の歌ってた子守唄を優しく歌う)




△(静かに桜の前に両手を広げ立つ)豹那!この木を倒すつもりならば、私ごとその爪で貫きなさい!(凛と鋭い声で発する)