豹那「っあ...ぁ、...ぅう...」


((困ったように眉を下げて、必死に言葉を探す聡明な妹。
それは生徒達の理想像から作り上げられた姿。
本当の自分すら、見失いそうになる豹那。

理想に縛られ、理想に忠実であろうとするが故に。
豹那という一人の人間が、小さくなっていく。

豹那は、狡猾で酔狂。
生徒のためにすべてをかなぐり捨てる一匹狼なだけじゃない。

本当は、誰よりも寂しがりやで、泣き虫。
恐怖を恐怖で忘れようとする、弱い子。


でも、それは豹那が望む姿ではない))



豹那「お、姉様...」


((ただ、私の前くらい素直になってほしい))


豹那「うぅ...」


△おいで、豹那。私の愛しい妹。(腕を広げて優しい声で)




△豹那。私の大事な妹を卑下するのはたとえ本人でも許さないわよ(厳しい声)