狐來「っお、お姉ちゃん!!?」


((本家の門をくぐったところで、自分に良く似た顔が走りよってきた。

狐來...))



狐來「お姉ちゃん何をしているの!?
お祖父様に呼ばれたからって来ちゃダメじゃない!

豹那をよく説得できた...って言ってる場合じゃないわ!

お姉ちゃん。
お姉ちゃんは何か考えがあるのかもしれないけど駄目よ!
早く帰らないと...!!」



△...今まで『私には』一切干渉して来なかったお祖父様が私を呼んだ...ロクな事でもタダ事でも無いのは分かってる...それでも私が来なければしわ寄せはあの子達に行く...お父様達も必ず近くにいるハズ...私は絶対に負けないわ...(強い瞳で狐來を見つめる)




△着物を着て狐來の櫛を頭に差し、本家の門を凛とした佇まいで堂々と潜る