カエン「...あぁ。
辛い役割を任せてすまない、月子。
僕の愛しい娘。
僕達の、愛の結晶。

僕が死んだら、せいぜい弔いとして地面に酒でも垂らしてくれ。
豹那が稀に飲んでる、シードルがいいかな。
どうせ逝くのは地獄だ。
うまくいけば、君の垂らした酒が一滴でも届くかも知れない。


...すべてを託す父親で。
愛してると抱き締められない母親で。

ごめんね」



((嘘つきな父は、らしくない笑みを浮かべた。
その顔は。今まで見た中で一番人間らしく。

美しかった))



△...私も愛してます、お父様(抱き締める)




△分かりました。...心より拝領致します。...ありがとうございますお父様。