狼華「人の命を軽んじる連中と一緒になんてしないでよ!!

アンタ達いっつもそう!
自分の親は能力者に殺された、自分の恋人を殺したのは能力者だ。
だから能力者は許せない、能力者を殺せ殺せ殺せ。

目の前にいる能力者がアンタ達に何かした!!?
ただ、産まれてきて、ただ生きてるだけ!
ちょっと人にはない力をもって産まれただけ!!
アンタ達の親だの恋人を殺した張本人は私じゃない!


アンタにわかる!!?
大好きなお姉ちゃんやお兄ちゃんと街に買い出しに行って、ただ和気藹々と笑っていただけでさ!

『能力者に売るものはない!』

って言って、石を投げられる気持ちが!!


こうして憤ってアンタにぶつけるのはお門違いだと思うでしょ?
それと同じよ!
私達能力者全員に憎しみをぶつけるのはお門違いなの!!

アンタの親だの恋人だのを殺したのは私じゃないのにさ!!!
ただ能力者ってだけで一緒にしないでよ!」


豹那「ちょっと狼華!!
何さわいでんのよ!」


((泣き叫ぶ茶髪のチビッ子を、メス猫に呼ばれ双子の兄である青髪が連れていった。

メス猫は私に振り返り、小さな声で、すまん、とだけ言い背中を向けた))



▲...ぁ、(どうしよう...あんな事、言うつもりじゃなかったのに...!完全に八つ当たりだわ...情けない...)

▲...ごめん、なさい...私、泣かせるつもりじゃ...




▲...それを、あなたが言うの?私が此処に居るのだって、能力者が...あなたの言うお仲間が私の両親を殺したからじゃない!