レナ「そうですね、結論から言って物凄く良い気味ですよ。
そうやって足踏みしてる貴女には同情すらわきません。

私も殺されましたよ、政府どもに。
母はなぶり殺され、父も在任の汚名を着せられ処刑されました。
...貴女からすれば、当然の報い、なのでしょうけど。



私からすれば、政府の人間すべてが化け物だ。
母を犯した軍人たちも。
父の首が落とされた瞬間歓喜した民衆も。
私をこんな体にした科学者も。


能力者より人間の方がよっぽど化け物だ。
群れて、嗤って、嘲って、蹴落として。
一人じゃなんにもできないくせに、反対側に来たとたん今までの自分を棚にあげて被害者面する。

醜い、醜悪。


貴女は、どちらですか。
今までの自分を棚にあげて被害者面する愚か者か。
自分もろともおどける道化師か。

今までのすべてひっくるめて抗う酔狂なバカか」



▲...さぁ、どうかしら。よくわからなくなってしまったわ。どちらにせよこんな能力じゃろくに戦えないし...近い内に宝石を撒き散らして死ぬ事になるんでしょうね。




▲...さぞいい気味でしょうね、政府の人間がこんな能力持ちになって。...最悪よ...私の家族を嬲り殺しにした化物と同じになってしまったわ。