豹那「...はぁ。
頭痛で殺す気か?

八つ当たりはお前らお互い様だろ。
だが今回は...狼華が悪い、言い過ぎた。



誰だって被害者であり加害者なんだよ。
それをやれ能力者がどうこう、やれ政府がどうこう言っても終わりゃしねェ。

関係のないやつに思いをぶつけてもむなしいだけだろ。


お前の親を殺したのは私達じゃないし、私達に石を投げたのもお前じゃない。
頭ではわかっていても、狼華は見ての通り子供だからな。
ああやって癇癪おこしちまうんだ。

お前が言った分に対してあれは言い過ぎていた。
どっちにも責任なんざ問えねぇのによ。




...というわけで、この件は両成敗だ。
狼華には言いつけておく、もう蒸し返すなよ。
また癇癪おこされるぞ」


▲...ごめんなさい...(叱られた子供のように小さくなる)...彼女にも、後でちゃんと謝りに行くわ。

▲面倒かけてごめんなさい...。短慮に過ぎるわ、勝手に嫉妬して意地の悪い事を言うなんて恥ずかしい...(重い溜め息を漏らす)




▲...ぁ、(どうしよう...あんな事、言うつもりじゃなかったのに...!完全に八つ当たりだわ...情けない...)