レナ「それに関しては、お互い様でしょうねぇ...。
結局、誰だって自分と違うものは怖い。
その恐怖心が迫害を生む。
ま、貴女の生い立ちは知りませんので考えを真っ向から否定する気など毛頭ございません。
私は能力者ではないので、警戒などいりませんよ。
...警戒するのが癖になっているお仕事をされているのなら、兎も角ね。
嗚呼、そうそう。
私の家族は、能力者と人間の双方に殺されたようなものでしてね。
まぁ、人間が勝るのですが。
貴女が大事な方を能力者に奪われて恨むのと同じ。
私は人間が、何よりも政府が。
滅ぼしてしまいたくなるくらいに、ね。
生憎と国がどうなろうが私には関係ないのでね。
この国に亡命してきただけの流浪に。
新しい場所に移るだけの捨て犬ですから」
▲私は能力者が嫌いよ...。能力者の中にだって力にものを言わせて人間を見下す奴は居るじゃない。笑いながら人を殺す奴だって居るじゃない...。