東雲「...辛くもなるわい...。
ワシはの、もう永いこと生きておる。
ワシより遅く産まれたクセに、もうお迎えが来たやつもおった。
別れなぞは自然の摂理で、いつどこでも付き物のはずじゃ。
だというのに。
ヒョウは愚か.......。
ワシは、お前サンを失うのが何より怖い。
お前サンを脅かす存在であれば、ヒョウであっても手をあげてしまいかねん。
そのくらい...お前サンが大事で仕方ないことは、胸に留めてほしい」
((以前、豹那ちゃんの手に触れたとき。
西園寺君もそうだが、東雲くんは普段では想像つかない憤怒を露にして豹那ちゃんを制していた。
大事にしようとしてくれているのはわかる。
でも、彼は不器用だから。
豹那ちゃんに冷たく当たってしまうんだ。
抱き締め返した東雲くんの体は、少し震えていた))
∨...そんな事言わないで。私ね、東雲くんに笑っていて欲しいの。...あなたの辛そうな顔を見ると胸が痛くて...