((能力者しかこれない場所がある。
そんな噂を聞きつけ、私は中学一年生の春、この学園にたどり着いた。
とんでもない広さと、整った設備。
外観も、それなりには整えられている))「生徒会長の名のもと。
貴女を歓迎いたします」
((体を震わせながらそう言ったのは。
髪も爪も伸び放題で、今にも死んでしまいそうなほど痩せ細った少女だった。
彼女の耳元で輝くピアスだけはすごく大人びているが、年端もいかぬ少女では少々不自然にも思える。
年端もいかぬうちから頂点にたつ少女。
私は、せめて卒業するまでこの子の傍にいようと固く決意した。
そして、それから、五年が経った。
豹那は中一、私はこの学園で最後の春を迎えた))∨っせ、...ぱい...?
∨泣き虫なあなたと初めまして