東雲「...姫サン。
ワシは、お前さんのこととなるとどうしてもだめなんじゃ。
頭に血がのぼってしまう。


じゃが、今回はお前さんは悪くないんじゃ。
見てみぃ」



((東雲くんの背中から、覗くように豹那ちゃんを見た。


身体中が震えながらも、既に彼女の周りのものは粉砕されている。

転がっている石ころも。
木の枝も。
何ならすぐそばの木には抉ったような穴さえあいてる。


手を触れてもいないのに。

ただ、頭の中で照準を絞っただけで、彼女の衝撃は完成し、あとは破裂するだけ。
傷付けることしかできない、危険な力))



東雲「ワシが手を離した瞬間これじゃ。
むしろ、これでも落ち着いた方じゃよ。

たった一度でも、この小娘は。















その能力で、その世代のその場にいた生徒の半分以上から命を奪ったんじゃ





∨っ...東雲くん、ごめんなさい...私が悪いの...(泣きながら東雲の背中に縋り付く)