東雲「...曲がりなりにも、あやつはワシらの王じゃ。
死ぬことを肯定はできん。

そうでなくとも、あやつを死なせるわけにはいかんのじゃ。



ワシは、心底己が憎い。
結局、こうして傍観するしかできん自分が憎い。

同時に、あまりにもヒョウが哀れでのぅ...。

暴君と女王蜂という楔に囚われて、子供ながらに命を抱えて。
どこの世に自分の存在が害であると嘆く13の子供がおる?
どこの世に命を奪ってしまうからと自分の成長を拒む子供がおる?


どこの世に、そんなことを言わせる兄貴分がおる。



どうやっても、憩いなぞつくれん。
本来なら、ワシは若旦那なぞと呼び慕われる資格などないんじゃ...」



∨東雲くん...(そっと抱き締める)




∨そんな...(...でも、きっと豹那ちゃんならそうする。あの子は優しいから、人を見捨てられない...)