鷲樹「...アンタの時代のババァかよ。

知らね。
今どうなってるのかもわかんねぇしな。


けど、確かにそろそろ心配かもな。
俺はあんなババァどうでも良いんだけどよ。
あいつアンタのこと目に入れても痛くないと思ってるんだろうし。
あ?可愛がり方が違う?うるせぇよ。



あれだ、元来た道、また辿ってみたら戻れたりするんじゃないか?
学園から千本桜までの道歩いてる途中だったんだろ?
千本桜から、学園まで歩いてみろよ。

今日の桜はやけにざわついてる。
或いは、あるかもしれねぇぞ」



((そんな軽く...。
でも、やってみるしかないか。

何だか、今やんないとダメな気がする。
今しかない))



鷲樹「...兄貴達には俺から言っとくから。
...ババァにも、知らせとくよ。


十五年前の俺に、宜しく。

また逢おうぜ、月子サン」



((最後に優しく微笑んだかと思うと、鷲樹君は私の額に口付けを落としてから素早く離れて背中を押してきた。



____ありがとう、鷲樹君。
絶対、また逢おうね))



℃桜の花びらが私を包み込んだ




℃豹那さんは心配してるよね...