((千本桜から離れているはずなのに、いつまで経っても桜の花びらが舞っている気がした。
桜の花びらが、本家にいるはずの豹那さんに思えて。
あの人に、優しく包み込まれているようで))






「___月子___」


((導く声にしたがって、歩くのをやめなかった。



次第に桜の花びらが少なくなって、曖昧だった景色が晴れてきた。


勿論目の前にあるのは学園だけれど、私の前に立つ人は))



℃まだまだ、無理をする生徒会長




℃桜の花びらが私を包み込んだ