豹那「...新宿の...アーチャー...」
(突如マスターの前に現れ、マスターを助けた老紳士...。
奴は持つ知識の一部をマスターに披露した。
それは信頼に値するものに違いはないのだが...。
妙に引っ掛かる...。
そもそも何でアーチャー。
どう見てもキャスターだろ)
ダ・ヴィンチ「...うーむ...。
発言からしてそう見ても悪役で、おまけに近現代風の衣装でキャスター...。
うーん...。
わからん!」
新宿のアーチャー『ははははは、すまん!』
(ダ・ヴィンチちゃんもわからないとなると、逆にどこかに穴があったりするのか?
こいつかよ、みたいな...)
新宿のアーチャー『それはともかく、カルデアのマスターよ。
そこから二、三歩下がった方がいいぞ。
網だ』
(『...あみ?』)
豹那「...!!?
マシュ・キリエライト!!」
マシュ「は、はい!」
(マスターを捕らえようとした愚か者は、一見ただのチンピラだった。
だが、何かが違う。
その違和感を、新宿のアーチャーは言葉にして教えてくれた)
新宿のアーチャー『彼らはただのチンピラではないのだヨ。
この地獄を生き抜いた魔術使いだ!』
豹那「___....」
新宿のアーチャー『そう、この新宿で生きるためには人は邪悪でなくてはならない。
善なるものは虐げられるか殺されるか。
秩序は既に亡く、あるのは混沌のみ!』
(他かがチンピラ風情が...魔術を...。
だが、マスターと、あの気にくわない新宿のアーチャーさえいれば押しとおることは可能。
尻込みすることもない...)
ダ・ヴィンチ「...豹那ちゃん、マシュ。
ちょっと良いかい?」
マシュ「はい、何でしょう?」
豹那「何か?」
ダ・ヴィンチ「あの新宿のアーチャー。
真名に心当たりあるかい?」
マシュ「...いえ、ありません」
ダ・ヴィンチ「豹那ちゃんもだね?
...私は世界最高の芸術家であり、サーヴァントに関する知識も随一だと自負しているよ。
でも、あれはどれにも当てはまらない」
豹那「...しばらくは調査が必要なようですね。
残念ながら今回私にできることはありません。
霊子化で大人しくしておきます。
マスターを、どうかお願い致します」
(マスターと、新宿のアーチャーで手を取り合うのを眺めて、私は体を霊子化させた。
...何だろう.>>。
スッゴい嫌な予感がする...。
何なんだ...新宿って...)
‡...クラス名は?