豹那「畏まりました。
闇之の名を冠すランサー、豹那。
マスターと共にレイシフトをします」


((その言葉と瞳に、強い希望がわいた。

人理修復完了後も、豹那は自分のことが心配だから、忠誠を誓ったから、という理由でカルデアに残ってくれたサーヴァントの一騎。
その絶対的な強さに、いつも護られている))



豹那「...準備は万端な用ですね。
では、ダ・ヴィンチちゃん殿とマシュ・キリエライトの元へ向かいましょう」


((重たそうな槍を持ち直し歩き出す豹那。
背中で揺れる尻尾を追いかけた))








ダ・ヴィンチ「やぁ、戻ってきたね。

...選んだサーヴァントは豹那ちゃん、か。
うんうん、やっぱり予想通りだ」

マシュ「...先輩...豹那さん...」


豹那「ダ・ヴィンチちゃん殿、にやにやすんのはやめてください。

...マシュ・キリエライトも、そんな顔はしない。
マスターの命を護るのはあくまで貴女で
す。
自分が役立たずなど思ってどうするの?

貴女のナビが、私達の命の灯火となるんだから」

マシュ「...!!
はい...!
すみませんでした...!」


((マシュの強い瞳と、見守るダ・ヴィンチちゃんの優しい笑顔。

豹那。
本当に、君は...))


ダ・ヴィンチ「さて、そろそろ良いかな。
時間もないからね。

二人とも、レイシフトを始めるよ。
コフィンへ」


((ダ・ヴィンチちゃんに促され、各々コフィンへ入る。
...豹那の槍は、霊子化か))


ダ・ヴィンチ「始めよう」


((その言葉のあと。

もう慣れ親しんだ感覚に体を預けた。







バチィッ






「ッブ...!!?」








誰かの嘯く声が聞こえるときには、意識は闇に落ちる手前だった))



‡大丈夫ですか!!?




‡闇之豹那!!!