((そう聞いたのだが、目の前の老紳士は何かを考える素振りをした。
何か変なこといったかな...))



豹那『...』


「確かにこれまでの常識であれば、ここで真名を明かすべきなのだろうが...。

覚えておきたまえ、カルデアのマスターよ。

本来、サーヴァントは真名を秘するもの。
何故なら、真名とは弱点の露呈に他ならない。

神話に名を響かせる無敵の英雄であればあるほど、確実に弱点は存在する。
神話とは時に、ご都合主義の塊だ」



豹那『ミスター、私の前で神話を冒涜するとは度胸があると見ました。
レイシフト成功したら覚えておけよコラ』


「何あの大槍の子!!?
私なんか怒らせること言った!!?」


((豹那の前で神話を愚弄するからー。
良い子なのに怒らせたー))


「そうは言ってもネ!?」



豹那『さっさと名乗ってくださいよコノヤロー』


「話聞いていたのかネ!?
この新宿では、真名を明かすことが致命的になる可能性もあるの!

コミュニケーションのためクラス名だけはお伝えしよう。
しかし真名はまだ明かせない。
そこは受け入れてほしい」



豹那『...マスター』


‡...クラス名は?




‡貴方の、真名は?