((日本生まれで東京近辺育ちの豹那がそう言うなら、そうなんだろう。
自分の記憶にも、あんな建物の記憶はない))


「搭...?
ああ、アレか」



豹那『ミスター、私の記憶違いでしょうか?』


「いや、君の記憶は正しいよ、美しいお嬢さん。

あれは...まあ、君たちが戦うべき敵の本拠地的なものだ。
残念ながら、今すぐに辿り着ける場所ではない」


((サーヴァントっぽい人は、親切にも例え話をしてくれた。
ゲームでも良くある、回り道しなきゃ辿り着かない的なアレだと。

もうその展開は慣れたよ...))



豹那『...マスター。
真名も明かさないサーヴァントっぽいのの話を真に受けてはいけません。
なんか悪っぽいし。
胡散臭いし。
ちょっとウザイし。
真実っぽい事言ってるけど。

先ずは彼の正体を暴きましょう』


「そこの槍持ったお嬢さん何か辛辣じゃない!!?」


ダ・ヴィンチ『まぁ許してやってくれたまえ。
この子はマスター以外には基本こうなんだ。
頭はキレるし運用しやすい良い子なんだけどね』


「現在進行形私罵られてしかいないんだケド」


((...でも、豹那の言葉も一理ある。
何となく...彼は信じたいけど...))



豹那『...ミスター』


‡貴方の、真名は?




‡あんなの私の記憶にありません