俺と霊夢は魔理沙を探したが神社の付近では見つけることができなかった。
もしかして思い魔理沙の家に行ってみると玄関に鍵がかかっている。
「魔理沙!いるのか!?」
魔理沙「うるさい!来るな!」
家の中から魔理沙の怒鳴り声が聞こえた。
やはり家にいたのか。
魔理沙「「」も霊夢も大嫌いだ!」
泣きながら怒鳴っているようにも聞こえた。
霊夢が申し訳なさそうにうつむいている。
その顔を見て、このままではいけないと思った。
「…俺のことは嫌ってもいい。
でも、霊夢のことは嫌いになるな。」
魔理沙「…霊夢の肩を持つのか…
やっぱりお前らは…」
「違う、俺のせいで二人に喧嘩なんてしてほしくないんだよ。」
魔理沙「…」
「霊夢は魔理沙を探すのを手伝ってくれたんだぞ?
今も本当に申し訳なさそうにしている。
悪気がある奴の態度ではないだろ?
まずは霊夢に話を聞いてみようぜ。」
しばらく間があって、ようやく魔理沙が家から出てきた。
だが、その表情はまだ穏やかではない。
魔理沙「…どんな理由があるって言うんだよ…
話だけなら聞いてやる。」
霊夢「魔理沙…ごめんなさい…
自分でもどうしてあんなことしたのか分からなくて…
ただ、あの時どうしてもああしなきゃいけないような気がして…」
魔理沙「…お前、「」のことが好きなんだろ…?」
驚くべき発言だった。
霊夢が俺のことを?
霊夢「そ、それは…」
魔理沙「ここまで来て隠すなよ。」
霊夢「それは…分からないわ…
人を好きになったことなんてないもの…
でも、「」と魔理沙がデートしてると知ってイライラしたのは確かよ…」
魔理沙「それなら、これだけはハッキリと答えてもらうぜ。
霊夢は「」に優しい言葉をかけられたり撫でられたり…抱きしめられたりしたいと思うか?」
そう魔理沙が問いかける。
霊夢は答えに迷っていたようだが、ついに意を決したようだった。
霊夢「ごめんね魔理沙…私は「」に優しくされたり、撫でられたり、抱きしめられたりしたいと思ってしまったわ…」
魔理沙「そうかよ…なら、もう終わりだな…」
魔理沙が背を向ける。
…本当にこれで魔理沙と霊夢は終わりなのか?
なんとか二人を仲直りさせる方法はないのか。
自分が原因でこんなことになったのなら、いっそ消えてなくなりたい。
そう思い悩んでいると、魔理沙がこちらに向き直る。
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