「なんでここの女神様は舌を出した絵が多いんだ?気持ち悪い…しかも人をなめてる絵まである…」
男は壁に並べられた女神アルビーグの肖像画を見ながら歩く。
「こら、そんな事を言うな、アルビーグ様の舌はトハナバン教における最も神聖なものだぞ」
メディーム王はそう言っているが旅人は美しい女神様でも舐められるのは嫌だと思っていた。メディームは旅人とは反対の方に進んていき、神殿の入口から外に出た。
旅人は廊下を抜けるとそこには女神アルビーグと娘の半神トーンがいた。絵画ほどではないが、アルビーグ本人の口からは舌が小さく出ていた。
絵画ではアルビーグの舌の美しさを表現できなかったが、本人の舌はまるで宝石のように美しい。旅人は顔を赤らめて言った。
「あ、アルビーグ様、そ、その」
「言わずともわかりますわ。」
アルビーグの口から赤く美しい舌がベロンと出た。
「私に会いに来たのですよね?」
アルビーグは微笑みながら舌を引っ込めてそう言い、そして両手を広げて旅人を抱き寄せた。
そして旅人はアルビーグとトーンの舌の洗礼を受け、なんとも言えぬ清らかな気持ちになった。まるで最初に見た肖像画の印象なんて忘れるように。
メディームはその様子を苦笑いしながら見ていた。
アルビーグの唾液には浄化作用があるのだ。旅人はアルビーグに対して敬意を表すために膝をついて礼をした。
そして旅人は帰っていった。
アルビーグは立ち上がって、それからメディームに話しかける。
「この前はお疲れさまでしたね。」
「いえ、あの程度なら大したことではありませんよ」
「しかし、やはり貴方は優秀ですね。あれだけの人数を相手によく戦ってくれました。」
「それほどでもないですよ」
メディームは謙遜しているが、彼は今まで数々の戦争に参加し、敵を打ち負かしてきた。
「母様、次に攻められたらどうしましょう?」
「それは後で考えましょう。」
「はい、母様」
アルビーグの舌には傷を癒やす力がある。
傷だらけのメディームの体に舌を這わせ、それを治す。
メディーム「アルビーグ様、くすぐったいです。」
アルビーグ「我慢して下さい、もう少しで終わりますから。」
トーンは二人の様子を見ているうちに、自分もやりたくなってきた。彼女はメディームの後ろに回り込み、自分の舌も彼の背中に押し当てた。
「ちょっと待ってください!二人同時にやられるとくすぐったいというか、刺激が強いというか……」
「ふふ、可愛い人……」
アルビーグとトーンは舌を使ってマッサージするようにメディームの体をほぐしていった。
その後、三人は食事をとって眠りについた。
名前:金剛(戦艦少女OR蒼青のミラージュ(ソノミラ))
国際交流度189
いいね
話した言葉:舐める女神