あ、あのさ!さん!
きょ、今日も心操くんの所に行くの?
そ、そっか…
その、僕どうしても君に言いたいことがあって…
心操くんの話なんだけど…
心操くんね、多分さんに辛く当たる事もあると思うんだ
でもそれは別にさんの事が嫌いって訳じゃなくて
これは僕も昔そうだったから分かることっていうか…
自分の行きたいところに簡単にいけるように見える人ってさ、やっぱりどうしても羨んじゃうんだよね
"どうしてあの子は僕より良い個性があるのにヒーローにならないんだろう?"とか
"どうして僕を良い個性に生んでくれなかったの?"とか
考えても仕方ない事だって分かっても、考えちゃって
大事な人にも当たっちゃったりとか、
それでまた自己嫌悪に陥ったりとか
だから今はどうしても
"ヒーロー科の"さんってフィルターをかけて見ちゃうところがあって
上手く言えないけど、心操くんも苦しんでると思うから
だから、勘違いはしないであげてほしいんだ
君と話してる心操くん、
…とっても楽しそうだからさ
長くなってごめん、
それじゃあ、行ってらっしゃい
行ってきます!緑谷くんありがとう
(RA)
…