オレ、子供の頃、あのクソ両親共と一緒になって姉さんを虐めてたんだよ
学校では100年に一度の天才とか呼ばれて周りからも両親からもチヤホヤされて調子に乗って有頂天になってさ…
何も出来なくて、惨めな姉さんがどんどんボロボロになっていくのを見て、愉しんでた…
でも天才とか何だとか言われてたけど、全然何をやっても上手くいかない時期があって
当然成績も評判も落ちて
そんなオレを姉さんみたいに両親に責めて虐められた
体裁を気にする人達だから余計…な
痛くて辛くて苦しくて、死ぬかと思った
でも…ある日姉さんが庇ってくれた。
オレよりも細くて小さな身体でオレの上に乗っかってきて蹴りや殴りが当たらないように、って
怖くて震えながらも…必死に
オレはそこで自分の行いを初めて恥じた、オレこそが惨めだった…目が覚めた様な感覚だった
それからは姉さんを害するヤツらは徹底的に処分して姉さんを守る事だけを考える様になった
オレなりの贖罪をしてる
………って、ワケ。
今日ずっと姉さんが俯いてるのは…多分オレに取られたくないからだと思う。アンタを。
オレが天才って呼ばれるまでは両親も姉さんには普通に接してたし…だからアンタだけは絶対に誰にも取られたくないんだよ。
はぁあ…オレ別にこんな女いらねーっての
(話してくれてありがとう)
こんな暗い話で悪かったな。
遊園地でする話じゃない…夕飯姉さんの分まとめて奢るからチャラにしてくれ。
(…やけに羽振がいいね)
ん?ああ…アンタは気にしないでいいから
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名前:吾織 ミチル
11ざぁこ♡
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