(至と歩いている最中にチカチカ目眩がして真っ直ぐ歩けなくなり、ふっと意識が遠のいた)
……っと、〇〇?
顔色わっる……ちょっとごめんね。
(至は私をさっと抱き上げ、近くの公園のベンチへ寝かせた)
俺の声聞こえる?……うん、大丈夫そうだね。
(冷や汗で額に貼り付いた前髪をわけ、頭を撫でる)
全く……体調悪いなら俺に言ってほしいな。今度から無理しないこと。
……自販機で飲み物買ってくるよ。心細いだろうど、少しだけ待ってて。
(体調が回復するまでずっと頭を撫でたり、背中をぽんぽんたたいたりと落ち着かせてくれた)