………よかった……ないのかと思った。
あれ、このブランドロゴ見たことある。
結構高いんじゃないの?わざわざ俺のために買ってきてくれたんだ?
(たしかに、至が持ち帰ってきたチョコレートの中に同じブランドのものがちらほら見当たる。
もしかしたら同じものもあるかもしれないし、無理して食べなくても…と言うと至はラッピングを剥がし始めた。)
〇〇がせっかく買ってきてくれたのに、食べない選択肢なんてないでしょ。
こんなにたくさんあっても食べられないし、あとは臣シェフに渡して料理の材料にでもしてもらうよ。
(渡したチョコレート以外全てを紙袋に入れ、至は私にひとつぶ差し出してきた。)
はい、あーん。
(言われるがままに口を開けると、至は少し笑った。
有名なブランドのチョコレートだけにおいしいなぁ、と考えてると、至はぱくぱくと食べ進めている。)
めちゃくちゃおいしいよ。ありがとね(なでなで)
大事に食べる。
(とっても喜んでもらえたみたいだ。)