(今日は○○と日直の日だ)
(○○背伸びして黒板を消してるのを横目で眺めてた)
(視界から消えた、と思ったら
身体に衝撃が走った)
(あ、このまま倒れたら○○が
頭打つんじゃねぇか、って考えたらつい手が出た)
(気付いたら○○は俺の下に居て
腕が痛ぇけどこいつは大丈夫そうだな
なんて思って)
(いつもより近くて、脈打つ心臓は痛くて
絞り出した声は)
お前なぁ、届かねぇなら俺を頼ればいいだろ?
(クラスメイトからの野次が飛ぶ)
ちげぇわ、アホ!
(精一杯の否定と、照れ隠し)
(○○から離れて
チラリと見ると、上の空)
おい、ボーッとしてんなよ
今日はお前日誌な、黒板は俺担当
(小さく返事をした○○を見届けて
俺は普段通りを装って
クラスメイトの輪に混ざる)
押し倒されるVer.悠