(今日は悠兎とペアの日直だった)

(黒板を消すのに背伸びして
思いっきりバランスを崩して
隣の悠兎にぶつかった)

(そのまま倒れるっ!って覚悟してギュッと目を閉じた)

(…いつまで経っても痛みもなくそっと目を開けると目の前には悠兎の顔、私の頭には悠兎の腕が)

(見た目的にこれ、押し倒されてる?)


お前なぁ、届かねぇなら俺を頼ればいいだろ?


(ここは、教室でクラスメイトが居て)

(なんだ、この羞恥プレイはなんて思ってたら)

(「はるとー、盛ってんなよー」と言うからかう声が)


ちげぇわ、アホ!


(そう言いながら悠兎は離れていって)

(私もそれに釣られて立ち上がった)


(なんだ、これ…近かったなとか思い返したりして)

おい、ボーッとしてんなよ
今日はお前日誌な、黒板は俺担当


(返事をすると、
悠兎は特に気にする様子もなく
普段通りクラスメイトの輪に溶け込んだ)


押し倒される