名前:相澤消太

あなたを229回除籍しようとした

もふもふ

(──ある日の帰り道。

あなたは校内に迷い込んでいた野良猫を気まぐれに撫でながら、ぼんやりと考え事をしていた。


しばらく意識を飛ばしていると、手が止まったのを不満に思ったのか、黒猫が指先を甘噛みしながら顔を擦り付けてくる。
野良にしては毛並みがいい。どこかの家から逃げ出してきたのだろうか?

やけに人懐っこい猫に首を傾げつつも、ひとしきり撫でてやったあと、あなたは普段どおりに帰宅して就寝した。


そして次に目が覚めたとき──)