……だからおまえがうちのクラスに入ってきた時、すごく驚いたんだよ。
いつもの俺なら、絶対にありえないって切り捨ててた。
現に最初はそう思ってたわけだしな。
だけど毎日のように怪我をしながらも、笑ってヒーローになろうと足掻いているおまえの姿を見て、もしかしたらって思った。
たくさん話をして、触れ合って。
いつも俺の後ろを笑顔でついてくるおまえが、あの日俺を助けてくれたヒーローの顔と重なって。
いつの間にか、それは確信に変わってた。
今でも合理的じゃないって思う。
……ふとした瞬間に、また夢でも見ているんじゃないのかって、錯覚することもある。
でも、きっとこれは"運命"なんだって。
だから俺は、間違ってなんかいないんだって。
……そう思ってる。