(…あれから1時間以上が経った)

ドンドンドンドンドン

(クローゼットの壁はずっと叩かれている)

ガサ…ゴトッ…

(何者かが部屋を荒らす音が聞こえる)

タッタッタッ…ダンダンダン

(誰かが部屋にいる、それも1人ではない)

ドンドンドンドン

(私は恐怖で全く動けずにいた。ただクローゼットの中で怯えていることしか出来ない。)

バン…バンバンバン

(ひとりかくれんぼは2時間以内に終わらせないと、命の保証が無いという)

ガサガサ…ガタンッ

(クローゼットに持ち込んだ時計を見れば、3時50分を指していた…あと10分で2時間だ。)

ガンガンガンガンガンガン

(あの時真宮寺君の言う事を聞いていればよかった…。)

ドンドンドンドンドン

(私は目を閉じ、頭を抱えて縮こまることしか出来なかった。)

バンバンバンバン

ドンドンドンドンドン

ドドドドドドドドドド

…ガチャリ

(不意に、それまでなっていた音が鳴りやんだ)

「ミョウジさん…いる?返事をして欲しいな。」

(未だ恐怖で声を出すことができないでいると…クローゼットの扉が開かれた)

是「ミョウジさん、ここに隠れていたんだネ。」

(し、真宮寺君…怖かった…怖かったよぉ…言うこと聞かないでごめんなさい…。)

是「ミョウジさん、謝るのは後にして早くかくれんぼを終わらせないといけないヨ。」

(そうだ、まだかくれんぼは終わっていないんだ。)


(私は塩水を口に含み、コップを手に浴室へと走った。ぬいぐるみに塩水を吹きかけ、コップの水も全てかける…。)


(私の勝ち、私の勝ち、私の勝ち…。)

是「…ようやく終わったかな。君の部屋の鍵が空いていてよかったヨ。」

(…本当にごめん…助けてくれてありがとう…。)

是「どういたしまして。…ほら、助かったんだから泣かないでヨ。」

(真宮寺君は夜明けまで一緒にいてくれた…もう二度とやらないようにしよう。)

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