(…真宮寺君はもう誰も殺さないと言っていた。…でも、本当に彼を信じていいのだろうか…)


(…もしかしたら、そう言って油断させている間に皆を殺すつもりかもしれない…)


(…この事を知っているのは、私しかいない。私しか皆を守れる人間はいない。)


(…私が皆を助けなきゃ…。)




(人がいない隙を狙って厨房へ行き、包丁を手に取る)


(自殺に見せかけようか、事故に見せかけようか…。)


(…なんでそんな事を考えたんだろう。私は皆を守るために彼を殺すのだから、もし裁判になったら大人しく自白しなければ…。)


(私は包丁を持つ手を後ろに隠し、超高校級のメイドの研究教室のドアを開けた。)



■殺す