(…結局、私は選べなかった。)


(いや、選ぶ事を放棄した。)


(真宮寺君とお姉さん、どちらかを見捨てるなんて…私にはできない。)


…そう、それが貴女の答えなのネ。

私は否定しないわ。貴女の出した結論なんだもの。


(瞼が重くなってきた…。)


でも、これだけは忘れないで頂戴。


どちらか選ばない限り、いつまでも貴女は先へ進めないわヨ。


(…意識が朦朧とする…。)


次の私とも仲良くしてくれたら嬉しいわ。



…今までありがとう。大好きよ…












∀何も口にしなかった。