ーーさん
〇〇さん!
(耳元で大きな声で呼ばれ、びくっと跳ねて飛び起きた。あれ。ここは……。あ、そうだ、ラウンジだ、うとうとしちゃって、それで寝てていいよって先輩に言われて、ええと……)
……大丈夫ですか?
なんだかうんうんとうなされていたようなので、無理矢理起こしてしまいました。驚かせてすみません。
…顔色がよくありませんね。悪い夢でも見たんでしょう。もっと早くに起こすべきでしたね。
(頭をそっと撫で)
カウンターでうつ伏せで寝たせいですよ。おかしな姿勢で寝ると、変な夢を見てしまうものです。……今日はもう帰って、ベッドでお休みになれば、今度はきちんといい夢を見れますよ。
送って行きます。大丈夫、寮までゆっくり散歩をしつつ行きましょう?僕と話をしながら歩けば、さっき見た夢の事なんてきっと忘れますよ。
(貴方の手をきゅっと握り)
ふふ。今日は手を繋いじゃいましょうね。
さ、行きましょう。……ああ、会計は僕につけときますので、お気になさらず。