(課題で作った魔法薬をフラスコに入れて、レポートを書く。今回は何とか成功したし、クルーウェル先生からもきっとA評価を貰えるだろう。
さあ提出に…とフラスコを持ち上げた瞬間、手が滑ってフラスコを落としてしまった!)
(一生懸命作った魔法薬が落ちていく瞬間がスローモーションに見えて、(課題!A評価がッ……!!)と慌てて手を伸ばすと、その手を横から強く掴まれた。)

…あぶな〜…小エビちゃん、何してんの?駄目でしょ手伸ばしたら。
割れた魔法薬、手に飛び散って来たらどーすんの?今回のヤツ、素手で触んなって言われてたでしょ。
(胸ポケットからマジカルペンを取り出して軽く振ると、割れたフラスコがふわりと浮いてゴミ箱の中へと入って行った。
零れた魔法薬も、ふわふわとシャボン玉のように浮いて、新しいフラスコの中に入り、はじけた。)
ン〜……ゴミとか混じってんね。ま、しょーがねーか。
レポートは?書き終わったあと?そっかあ、良かったねぇ。割っちゃったってイシダイに言ってから提出すればまあ大丈夫でしょ。
ね?そんな落ち込んだ顔しないの〜。
(ぐりぐりとあなたの頭を撫で)
…ね〜見て見て。オレなんか今日まじ気分じゃなくて薬めちゃくちゃ失敗して虹色になったんだよぉ。やばくね?あは。小エビちゃん飲んでみる?
なんでこうなったか、ってまた別のレポート書かなきゃなんねーしまじダル〜……小エビちゃん、いっしょにイシダイんとこ行こ。
んでぇ、「フロイド先輩が割れた魔法薬を救出してくれたんです!」ってオレのことめちゃくちゃ褒めてよ。そしたらオレ、評価ちょい上がるかもしんねぇじゃん?あは。