(廊下の先に双子が居るのが見えた。なんだか真面目な顔で話をしている。じっと見ていると、視線に気づいたフロイド先輩と目が合った。
ぱっと明るい表情になり、ひらひらと手を振られる。
あとでね、と、口パクで言われた。)
(そのあと二人は、空き教室や資料室しか無く、人気も少ない廊下の方へと歩いて行った。
双子が資料室に用があるとは思えないし、でもあっちは他に空き教室しかないし……
そこまで考えて、なんだか不穏な空気を感じ取り背筋がぞわっと寒くなった。…これ以上は深く関わらない方がいい気がする。
二人が消えた薄暗い廊下の先から目を逸らして、先に行ってしまったエースたちの背を追い掛けた。)