名前:フロイド・リーチ

ポイントカード128枚目

ラブ…

(中庭にあるベンチでフロイド先輩が寝転んでいた。そろそろと足音を立てないように近付くと、目を閉じてすやすやと眠っている。三人ほど座れるはずのベンチは、フロイド先輩が寝転ぶと大きさが随分と足りず、足が大きくはみ出していた。)

(そっと顔を覗き込む。肌が白くてつやつやしていて、薄く開いた唇だって乾燥知らずだ。そっと手を伸ばして、シーグリーンの綺麗な髪に触れてみる。起きる気配はなく、静かな寝息が聞こえてくる。
覗き込んだ顔を、ゆっくり近付ける。あと数センチ。心臓の音がばくばくとうるさかった。ふに、と柔らかな感触。ゆっくり顔を離したあと、や、や、やってしまった!と今更そんな事を思って、顔がどんどん熱くなって、数歩静かに後ずさりしたあとに、ダッシュでその場を離れた。)

(ち、ちゅーしちゃった。寝てるフロイド先輩のくちびるに!ちゅーした!!
でも起きてないし、寝てたし、バレてないし、誰にも見られてないし、む、無罪!無罪です!エヘヘヘヘ!!柔らかな感触を忘れられない唇を両手で抑えながら、長い廊下を駆け抜けた。)