(喧嘩の始まりはなんだったっけ。ほんとうにほんのちょっとの事だった気がする。)
(どっちかが折れればすぐ仲直り出来る位のものだったはずなのに、気づいたらどんどん険悪なムードになっていって。つい一言、口から出てしまった。
「フロイド先輩なんか嫌いです!」……なんて、そんな事、別に思ってもなかったのに。)
……
(いつもならすぐに言い返して来るか、「は?生意気な事言ってっと絞めるけど?」なんて言うフロイド先輩が、ぴたりと動きを止めて黙り込んだ。)
…………もーいい。
帰る。小エビちゃんなんかもう知らね。
え……あ、あの。フロイド先輩、