名前:フロイド・リーチ

ポイントカード128枚目

ラブ…

(夜。教室のロッカーに課題を忘れてしまった事を思い出し、取りに行くか死ぬ程迷い、でも明日朝提出だし……でも夜の学校あまりにもコワ……。
グリムはもうヘソ天にしてベッドでぐーすか寝ている。仕方ないからダッシュで行ってダッシュで戻って来ようとオンボロ寮を出た。)

(課題を見つけて胸に抱き、急ぎ廊下を早歩きしていると、ふと、なにか悲鳴のような声が聞こえてぴたりと立ち止まる。
止めとけばいいのについ耳をすませてしまう。聞き間違えかと思ったが、確かに男性の悲鳴と、いたい、やめてくれ、ごめんなさい……と、懇願する声も聞こえてくる。)

(幽霊……ではなさそうだ。じゃあなに?……そ、壮絶ないじめ……!?
どきどきばくばくと心臓が嫌な早鐘を鳴らす。いじめだったら止めなきゃならないのでは。こんな悲鳴を上げるくらいひどいいじめなら尚更…先生とか呼んでくるべきかな。当直の先生っているのかな。さっきの早歩きとは一転、足音を立てないように、声の元へと近づいて行く。)

(声は空き教室から聞こえているようだ。)