………正直に言えば、半信半疑、というところかな。
だが……君とこうして共に過ごし、君がそんな嘘をつくような人間では無いことは十分分かっている。
学園長も、わざわざ私にそんな嘘を吹き込む理由もなかろう。だからまあ、信じたいとは思っているよ。
…良かったら、君の故郷の話を聞かせてくれないかね?
魔法の無い世界から来た、と夢の様な話を聞いたよ。本当かね?是非詳しく私に教えてくれたまえ。
(そこまで言って、は、とした表情になり)
…………すまない。その…まだ君の世界への帰り道が分かっていないのだろう?
そんな君に、故郷の話を強請るのは少々無神経だったね。無理強いはしない。話したくなければ、聞かなかった事にしてくれて構わないよ。