……なんでそうなった。
(レオナさんに抱きつこうと腕を広げて近付くと、尻尾でぺち!と手を叩かれた。)
誰が俺で暖を取っていいって言った?お断りだ。
いつもお前にくっついてるウルセェ魚共はどこに行ったんだ。あいつらと仲良しこよししてりゃいいだろーが。
俺に気安く触れんじゃねぇ。
(そう言って私の頭をぺし、と叩き去って行った。レオナさんこそ気安く私に触ってくるくせに!)
(…なんて思いつつ廊下を歩いて行く背中を眺めていたら、レオナさんが軽く指先でペンを振ったのが見えた。
それと同時に、頭の上にごつん!と何かが落ちて来て慌ててキャッチすると、あったかい缶のココアだ。…もしかしてレオナさん?視線を前に戻すと、もう姿は無くなっていた。)