(フロイドを巻き込んで思い切り転んでしまったー!)
イッテ……うえー、小エビちゃん、大丈……ぶ……
(怪我らしい怪我はないようで、そこまで痛くはない。でもなんか…なまあたたかいものに顔を埋めている感覚が……)
(「んん……?ふろひおへんは……?(フロイド先輩……?)」)
アッ…!ちょっ、こ、小エビちゃ、そ、そこで喋っちゃだめだってぇ……!
(ぐ、と起き上がる。私はフロイド先輩の足の間にいた。あれ。えっ。てことは、さっきの生暖かい感触は……!!
転んで股間に顔を埋めてしまったらしい。す、すみません!!!と大声で謝って慌てて後ろに下がる。)
ううん。いーよぉ……事故だしぃ……ウン……。
小エビちゃん、怪我はない?そっかあ、ならよかったねえ。気を付けて歩くんだよぉ。小エビちゃんそのまま回れ右して帰りなぁ。帰って。まじで。ほんとに。
(その場に座り込んだままのフロイド先輩に、もしかして怪我しました!?と駆け寄ろうとすると、ストップ!と言われる。)
だ、大丈夫だから!ほんと帰って!ほんとに!オレを助けると思って何も言わずに帰って!
(そこまで言うなら……と、心配で何度か振り返りつつ帰った。前屈みになってたけど、本当に大丈夫だったのかな……。)